カート

製造工程

ロストワックス鋳造とは
主に機械部品の鋳造法として用いられてきた「ロストワックス鋳造」。ワックス(蝋・ろう)の性質である、比較的低温で溶けることを利用した鋳造法です。龍に代表される複雑な形状や、きめ細やかな模様、2mm以下の薄い肉厚なども表現できることが特長です。GARYUを手がける中村製作所では、各工程を熟練の職人が、一つひとつ手作業で仕上げています。

【1】原型作り
原型は蝋型原型師の故・須賀月芳先生が、中村製作所に勤めていた当時制作されたものです。鱗の一枚一枚も、蝋で手作りされています。

【2】ゴム型作り
原型を使って、複製用のゴム型を作成します。シリコンゴムを使用するため、龍のような複雑な形状でも型をとることができます。

【3】ワックス成形
ゴム型に溶けたワックスを流し込みます。固まったらゴム型から外して修正を施し、原型と同じ形にワックスを成形します。

【4】鋳型作り
金属を流す湯道を作るため、ワックスでできた枠に組み立ててツリーをつくります。それに液状の砂や乾燥した砂を順番にコーディングすることで、鋳型が完成します。

【5】脱蝋
完成した鋳型を脱蝋機(だつろうき)に入れて、約100℃の蒸気で中の蝋を溶かし出します。これが「ロストワックス鋳造」と呼ばれる所以です。

【6】鋳型焼成・鋳造
脱蝋した鋳型を焼成機に入れて、高温で焼き固めます。鋳型が熱いうちに、溶解した金属を流し込みます。

【7】鋳ばらし
鋳型の温度が十分に冷めたら、鋳型を崩して金属部分を取り出します。

【8】仕上げ加工
湯道の部分をカットし、残った砂はサンドブラストで取り除きます。さらに金属を磨いたりして仕上げていきます。

【9】完成
カラーオーダー品については、仕上げた鋳物に着色やメッキなどを施して完成します。